神×アレ「神田くん。雨、降りそうだよ。カサ」「いらん、アクマと戦うときに邪魔になるだけだ」 神田はコムイの言葉を一蹴してさっと扉から出た。 「まったく、しょうがないなぁ。絶対雨、大ぶりになるのに」 コムイはため息をついた。 「あ、リナリー」 「兄さんそれ、何?」 リナリーがコムイの手元にあるパラメーターの付いた四角い箱を指差した。 「あぁ、これ?僕の創った天気予知機♪」 「て、天気予知機?」 「そう♪湿気と雲の動きで天気を予想するんだ。」 コムイが得意げに言うと 「ちょっと!室長、そんなことしてる暇があるんなら書類整理してくださいっ!」 リーバーをはじめたくさんの人がコムイに向かって叫んだ。 と、言ってる間にザァーと雨が降ってきた。 「ほら、当たった!」 バタン! 急に扉が開いた。 「アレン君、どうしたんだい?そんなに慌てて」 「さっき、神田が出て行ったじゃないですか。それで、カサ、持ってなかったから」 「あぁ、カサを届に行くの?」 「はい、いいですか?」 「構わないけど、途中で任務が入るかもしれないよ」 「構いません。じゃぁ、いってきます!」 バタン! アレンは大急ぎでカサを手にとり出て行った。 「兄さん、アレン君カサ一本しか持っていかなかったけど。」 「あぁ、いいのいいの」 コムイは笑って言った。 その頃、神田は家の軒下で舌打ちをしていた。 『こんな大降りじゃ、帰れねぇよ。』 そのとき、視界に見覚えのある白い髪が揺れた。 「神田ぁー!」 それは土砂降りの中傘を持っているのに差さずにかけてきたアレンだった。 「もやし?」 ジャンル別一覧
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